恒星時

■恒星時
恒星時とは、南中している(子午線、真南、真北を結ぶ線上にある)星の赤経です。
この時間は、
1.地球の経度のよって変わる。東に行くほど増える。地球1周で24h。
2.1恒星日は、太陽時間(通常刻んでいる時間。太陽が南中して、翌日また南中するまでの時間)の23時56分4.09秒である。
  これは、地球は公転しているため、1日前とは進んだ位置に地球があります。地球が1周して、同じ恒星の南中しても、太陽が南中するためには後少しだけ、自転する必要があります。この分だけ恒星時は若干短くなります。

星座早見版は、日付、時刻から恒星時を求めるツールとも言えるでしょう。

■グリニッジ恒星時
グリニッジ恒星時とは、経度0°において、南中している星の赤経です。
グリニッジ恒星時は、理科年表でも調べることができますが、特に精密な計算を行わない限り、下の公式で求めることができます。

θG=24hx(0.67239+1.00273781x(MJD-40000.0)) 2000.0分点に準拠

θG:グリニッジ恒星時。(0.67239+1.00273781x(MJD-40000.0))の値から小数点以下のみを使用する。
MJD:準ユリウス日、1858年11月17日0時UTを0日とする通日、理科年表で調べることができます。 計算もできます。

MJDの計算方法
グレゴリオ暦(1582年10月15日以降)の西暦年をY、月をM、日をDとする。
ただし1月のはM=13、2月はM=14、YはY=Y-1とする。
MJD=365.25Y+Y/400-Y/100+30.59(M-2)+D+1721088.5-2400000.5

■地方恒星時
経度λにおける地方恒星時は、下の式で表すことができます。
これは経度λにおいて南中している星の赤経です。

θ=θG-λ
θG:グリニッジ恒星時
λ:経度、東経を - 西経を + とする。



地平座標 星の位置の計算