天文計算入門

星の位置の表し方1

このコーナーを理解するには三角関数の知識が必要です。
■赤道座標[赤経][赤緯]
地球の自転軸の延長が天と交わる個所を天の極と呼び、この軸と直角で、地球の中心をとおり、天に投射した大円を、天の赤道と呼びます。赤道座標は下の赤経、赤緯で星の位置を表します。

赤経(α)
春分点※を起点に東回りに1周を24hとして時間(h m s)で表す。1h=15°です。
赤緯(δ)
天の赤道を0°、天の北極を90°、天の南極を−90°とし、角度(°' ")で表す。

※春分点:天の赤道と、太陽の軌道が交わる一方の点。太陽が赤道の南から、北へ移る方の点。春分の日には、太陽はこの位置に来る。

下に有名な星の赤経、赤緯を示します。

星名星座名J2000.0備考
赤経
h m
赤緯
° '
ポラリスこぐま02 31.8+89 16ご存知北極星。赤緯90°ではありません。
アルデバランおうし04 35.9+16 31
リゲルオリオン05 14.5-08 12
カペラぎょしゃ05 16.7+46 00
ベテルギウスオリオン05 55.2+07 24
カノープスりゅうこつ06 24.0-52 42
シリウスおおいぬ06 45.1-16 43
プロキオンこいぬ07 39.3+05 14
レグルスわし10 08.4+11 58
スピカおとめ13 25.2-11 10
アンタレスさそり16 29.4-26 26
べガこと18 36.9+38 47
デネブはくちょう20 41.4+45 17



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