観測してみよう

人工衛星の実観測を体験されましたでしょうか?私の体験に基づいて「人工衛星を実際に観測する」一例を紹介します。
時刻の確認
携帯電話を持参して、見え始めの時刻より少し早めに外に出て目を慣らして下さい。
観測場所
観測場所は建物からの光、街灯、ネオンなどのハレーションのない周囲が暗い場所を選んで下さい。
飛行経路の予測
予測されている人工衛星の軌道上及びその周辺で明るい目印となる惑星・恒星を、携帯電話の画像と比較しながら見つけておいて下さい。予測時刻が来れば、目印とした惑星・恒星の方角に集中して下さい。
双眼鏡があると
夜空が澄みきっており、標準視力で、人工衛星の明るさが3等星以上であれば必ず見つけることができるでしょう。環境条件によっては見え難い場合もあるので、より確実にするには双眼鏡(倍率6倍程度の低価格のもので充分)を利用すると良いでしょう。
見え方
見え方は、人工衛星の種類・観測場所・時間帯・飛行位置によって異なり一概には言えません。
あじさい
例えば、「あじさい」の光り方は「ピカピカピカー、ピカー、ピカ」というように不規則に光を発しています。
国際宇宙ステーション
国際宇宙ステーションは、大変明るく最大-2.7等級(木星の明るさ)にもなります。高い地平高度を飛行するときは、都会のネオンの中でも見えます。オレンジ色の明るい、点滅しない光がゆっくり移動します。地平高度が低い場合、更にゆっくり移動するので、これまで見慣れない位置に明るい星が見え、少し観測していると、ゆっくり移動するようなイメージです。またゆっくり点滅している場合は、飛行機なので見間違わないようにしてください。
高い地平高度
初めて観測される場合は、携帯電話の観測予測表から人工衛星が高い高度を飛行するケースを選んで下さい。一度観測体験すると実観測の要領が掴めますので、低高度の場合も容易に見つけられます。
上記の実観測要領は一例ですので、皆様の方法で試して下さい。いつ(月日、時間)、どのように見えたのか、などの情報をメールして下さい。楽しみに待っています。皆さんのご健闘をお祈りします!