- 北極星
- 現在、北半球では、星座は北極星を中心に回っています。これは、地球の自転軸の延長線が、だいたい北極星と一致しているため地球上からは、このように見えます。
北極星は、北から位置をほとんど変えないため、方位の基準の星として重要です。
- コマの首振り運動
- しかしこの星も長い間には位置を変えてしまいます。これは、地球に歳差と呼ばれる、コマの首振り運動のような動きがあるからです。これは、約25800年を周期に、地球の自転軸から23.5°傾いたところを中心に回転する動きです。
ピラミッドが作られた、紀元前3000年の頃は、りゅう座のα星が北極星星でした。これが西暦4000年頃にはケフェウス座のγ星、西暦10000年にははくちょう座のデネブ、西暦14000年にはこと座のべガが北極星になり、また西暦27800年には現在の北極星こぐま座のα星が再度北極星になります。西暦14000年の世界に行って、こと座のべガが北極星である事を確認したいものです。
- ヒッパルコス
- 歳差を発見したのは、ギリシャの天文学者ヒッパルコスです。彼は紀元前2世紀に、150年前の星図を比較して歳差を発見したと言われています。
各恒星の固有運動・歳差・章動・視差・年周光行差を含んだ真位置
歳差による北極星の移動
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