1999年12月の星空、チェックしたい天文現象

11月のしし座流星群の極大日は,日本のほとんどの地域が曇ってしまい残念な結果でした。ヨーロッパでは,世界時18日2時頃をピークとして、1時間あたり数1000個の流星雨となりました。今回は予想通りの時刻に流星雨となりました。
12月にはふたご座流星群が見られます。この流星群は、安定してある程度の出現を見せますので 観測してみましょう。極大は12月14日20時頃になります。
寒くなってきましたが,本当に星のきれいな季節となってきました。東の空にはオリオンの雄姿が見られ,その右下には全天で2番目に明るい恒星であるシリウスが輝いています。(全天で一番明るい恒星は太陽です。)左下には,こいぬ座のプロキオンが輝いており,オリオン座のペテルギウス,おおいぬ座のシリウスの1等星で作る三角形を冬の第三角形と呼びます。またオリオンの上の方の天頂近くには, 青白いすばるが見られます。目のいい人は6個の星に分かれて見えるはずです。双眼鏡で見れば もっとたくさんの星に分かれて見えます。

12月6日,夜明け前に水星と月が接近
12月14日,ふたご座流星群が極大



12月6日,夜明け前に水星と月が接近


12月6日の夜明け前に水星と細い月が接近します。水星は太陽に一番近い星のため,太陽からあまり離れず,日の入り日の出の少しの間に低い位置にしか見ることができません。12月6日には細い月と接近するのでそれを目印に水星を探してみましょう。



12月13日〜14日頃,ふたご座流星群が極大


12月13日〜14日頃,ふたご座流星群が極大となります。極大予想時刻は12月14日20時で,予想出現数は1時間当たり20〜60個です。しし座流星群の陰に隠れてしまって目立たない流星群ですが,毎年安定してある程度の出現を見ることができます。流星の現れ方は,しし座流星群よりは,おとなしい感じがします。輻射点のふたご座が昇ってくるのは19時過ぎであり,観測に夜更かしをせずに済みます。
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