1999年8月の星空、チェックしたい天文現象

全国的に梅雨が明け、お星様の観測には良い季節になってきました。夏は、天の川が 濃く、人口光の少ないところに行けば、はっきり見ることができます。今年のベルセウス座 流星群の極大日(8/12〜8/13)は、月明かりもなく観測に最適なので、この日に 出かけるのはどうでしょうか。

8月頃の天頂には、夏の大三角形と呼ばれている、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座の アルタイルをはっきり見ることができます。この3つの星は都会でも見ることができますので 名前を覚えましょう。うしかい座のアークトゥールスは西の空に沈み始め、東の空には、秋の星座である ペガススの四角形が昇り始めています。

8月11日はヨーロッパからインドを抜ける、皆既日食が見られます。日本では部分日食も 見ることはできません。ヨーロッパに観測に出かけられる方、ヨーロッパにお住まいの方は 日食の状況をレポートいただければ嬉しく思います。ホームページで発表させていただきます。

8月11日、ヨーロッパで皆既日食

8月12日、ペルセウス座流星群が極大



8月11日、ヨーロッパで皆既日食


8月11日には、イギリス最南端部、ドイツ、ハンガリー、トルコ、インドを抜ける皆既日食が 起こります。ほとんどが陸地を抜ける大変珍しい皆既日食です。観測に出かける方も多いかと思います。 残念ながら日本では部分日食も見ることはできません。皆既日食中は、金星、水星や冬の星座である プロキオン、シリウス、レグルスなどが見えるかもしれません。



8月12日、ペルセウス座流星群が極大


8月12日の夜更け過ぎから、8月13日の未明にかけて、ペルセウス座流星群が極大となります。今年は 月明かりが無く、観測は最適です。出現予想数は約50個/1時間で、明るい流星を多く見ることができます。

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