2002年7月の星空、チェックしたい天文現象

梅雨の真っ最中で、お星様観測はお預けの様な感じです。たまの晴れ間にはできるだけ夜空を眺めるようにしましょう。雲の切れ間から見られる星の美しさに、息をのむこともあります。
7月7日は、七夕です。天候が心配なのですが、良ければ東の空を眺めてみましょう。1等星で構成される三角形が目につくはずです。その内の天頂に近い一番明るい星が、こと座のベガであり、織姫星です。その次に明るく、南側に見える星がわし座のアルタイルであり、彦星です。7月7日は新月の3日前であり、天気が良く空の大変暗い場所であればこの星の間を通る天の川が見られると思います。

7月23日くじら座ミラが最大光度

7月1日22時頃の空


7月23日くじら座ミラが最大光度

南東

7月23日にくじら座のミラが最大光度になります。明け方、空がまだ暗い内の南東の空を観測してみましょう。そんなに明るくない赤い星が見られると思います。この星は周期332日のおよそ2.3〜10.1等星の変光星です。明るくなれば肉眼で観測が可能で、暗くなれば望遠鏡がないと見ることはできません。ミラは、最大直径が太陽の500倍(火星の軌道くらい)にも達する赤色巨星です。大気層が半径の20%程度も膨張、収縮を繰り返し、これに伴って変光すると考えられています。

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