今年の5月の空は、肉眼で見られる惑星が日の入り後の西の空に集合しており、すばらしい眺めとなっています。5月4日には水星が東方最大離角となり、この時の日の入り時の高度は約20°です。また11日には火星と金星が接近します。ここに14〜16日には、細い月まで加わります。しかしこれらの惑星が沈んでしまうと、春の明るい星はそんなに多くありません。うしかい座のアークトウルス、おとめ座のスピカ、しし座のレグルスがポツリと見られます。望遠鏡をお持ちの方には、かみのけ座の銀河団が南中しており、楽しみな季節と思います。
5月4日水星が東方最大離角
5月11日火星と金星が接近
5月14〜16日惑星集合に細い月が加わる
5月1日22時頃の空
南 |
5月4日水星が東方最大離角
西から北側20° |
上の画像は日の入り時刻の30分後です。水星の明るさは0.4等ですが、まだ空が暗くなりきっていないので見つけるのに少し苦労をします。金星の右斜め下にある金星よりはかなり暗い星です。
5月11日火星と金星が接近
西から北側20° |
上の画像は日の入り時刻の30分後です。まだ空が暗くなりきっていない上、火星が2等なので、双眼鏡で観測しましょう。
5月14〜16日惑星集合に細い月が加わる
西から北側20° |
上の画像は日の入り時刻の30分後です。肉眼で見られる惑星すべての中に、細い月も加わり、すばらしい眺めとなります。11日にあんなに接近していた金星と火星の位置がもう変わっていますね。
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