2002年4月の星空、チェックしたい天文現象

今年は全国的に桜が早く咲きました。京都では、早くお花見を済ませないともう一部、葉桜になっています。
4月にもなると、明るさを誇っていた冬の星座たちはすっかり西に傾いています。春の星座が東から登っているのですが、明るい星が少なく少し寂しい気がします。
北斗七星が高い位置に来ました。この北斗七星の柄杓の柄のカーブを延長すると、まず明るいオレンジ色がかった星が目につきます。うしかい座のアークトゥールスです。この星の名前には「熊の番人」の意味があります。カーブを更に延長すると、少し暗く青白い星が見つかります。おとめ座のスピカです。この星の名前には「麦の穂」の意味があります。以上のなめらかなカーブを春の大曲線と呼びます。
4月7日の夕方には北海道札幌市と旭川市の間の地域で、小惑星パンドラによるふたご座の1等星ポルックスの食が見られます。1等星の星食は、きわめて珍しい現象です。
4月7日ポルックスの食
4月15日頃・夕方の西空に惑星が並ぶ

4月7日ポルックスの食


4月7日18時41分頃、北海道札幌市と旭川市の間の地域で、小惑星パンドラによるふたご座の1等星ポルックスの食が見られます。
詳細な予報はこちらのページでどうぞ  せんだい宇宙館より

4月15日頃・夕方の西空に惑星が並ぶ

夕方の西空に惑星が黄道に沿って並んでいます。上から木星、土星、火星、金星、水星です。4月15日頃には細い月も加わります。
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