2000年6月の星空、チェックしたい天文現象

沖縄が梅雨にはいりました。本州でも梅雨ではないかと思わせる天気が続いています。こんな時でも雨がやんで、雲の隙間から見える星の美しさには見とれるものがあります。空気中のチリを雨が流してくれたためです。
今の一番星は、頭上に輝くうしかい座のアークトゥルスです。この星は、37光年と比較的近い位置にあるため固有運動が大きな星です。ハレー彗星で有名なE.Halleyは、古代のヒッパルコスなどの星表と比較してアークトウルスや、シリウスの位置が異なることに気がつきました。それが固有運動発見の元となりました。1718年のことです。
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もう夏の星座であるさそり座のアンタレスが昇り始めています。天気の良い日には是非眺めてみましょう。
6月4日、日暮れ時、水星と細い月が接近
6月29日夜明前、土星、木星、細い月が接近

6月4日、日暮れ時、水星と三日月が接近

水星の東方最大離角は6月9日になります。現在黄道が地平線に対して立っているので、日の入時の高度は約20°となり比較的観測はしやすいのですが、肉眼ではなかなか場所がわからないと見つけるのは困難です。6月4日には細い月のすぐ右側(北側)にいるので探してみましょう。

6月29日夜明前、土星、木星、細い月が接近

6月29日夜明前、土星、木星、細い月が接近します。土星、木星とも太陽の近くにいたので見ることはできませんでしたが、今後観測ができるようになってきます。
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